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司法書士鎌田幸子のブログ

28歳のときに独立開業した女性司法書士の日々をつづっています。東京都品川区西五反田より気の向くままに、仕事のこと、お気に入りのもの、おいしいものなど書いていきます。

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成年後見あるある

ここ最近、成年後見関連のお仕事が多く、監督人も含めると、20件ほど請け負っています。
そのうち、私自身が成年後見人等(保佐人・補助人含む)になっているのが8件になります。

私が独立開業したころは、成年後見制度の認知度はまだまだでした。
「後見人?あの足長おじさん的な?」といった質問されるくらいに。
でも、ここ数年で随分認知されてきたように感じます。
金融機関や施設、介護サービス関連で、成年後見制度という言葉が通じないことはほぼ無いですし。
一般の方でも成年後見制度に関心のある方が増えた印象はあります。
それでも、まだまだだなーと感じることもしばしば。
今日は、そんな「後見あるある」をお伝えしたいと思います。

成年後見制度をご存じない方のために、少しだけ説明します。
成年後見人は、認知症などで判断能力が衰えた方に代わって財産管理・身上監護を行います。
成年後見人は家庭裁判所によって選任され、財産に関するすべての法律行為を代理する権限を法的に与えられます。
預貯金を管理したり、施設費用など必要な支払いを行ったり、各種届出を代理したりと多岐に渡ります。

成年後見人になると、金融機関、保険会社、カード会社など様々なところに、まずは成年後見開始の届出をします。
要は、私が成年後見になりましたので以後の取引は私の方で行いますよ、書類も私の方に送ってくださいね、という届出をするのです。
ここで大きな壁にぶち当たることになります。
今でこそ成年後見制度がだいぶ浸透したとはいえ、知識の差には個人差が非常に大きく、
届出ひとつするのにも非常に困難を極めることがあるのです。

某信用金庫では、10時に来店して届出が完了するのが17時を過ぎました。
届出書式が何枚かあって、それらに署名捺印すれば終わる話なのですが、
住所は本人の住所を書くのか後見人の住所を書くのか、通帳を紛失している場合はどうするのか、
などいちいち本店に確認を取り、担当者が不慣れだとあっという間に時間が過ぎていきます。
ここまでかかることは稀ですが、半日がつぶれるなんてことはざらです。
事前に電話をして、確認していたにも関わらず、2~3時間待ちという事態は決して珍しくはありません。

某保険会社では、各種書類に後見人の署名捺印ではなく、
本人の氏名を代筆し、本人の印鑑を適当に見繕って代わりに押すように言われました。
もはや代理人の意味がないのでは・・・と思うのですが、どうしても本人の署名捺印でないとダメみたいです。
ご本人さんが署名捺印できない状態だから後見人がついているのですけどね・・・。

こうした矛盾を日々感じながら、もどかしい気持ちで成年後見人の職務にあたっているのは私だけではないはず。
もっと成年後見制度への社会の理解が深まればいいなと思います。
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プロフィール

kouko

Author:kouko
昭和54年6月生まれ。愛媛県松山市出身。
松山東高校卒業後、慶応義塾大学法学部政治学科卒業。
平成18年に司法書士試験合格、平成19年7月25日独立開業。
資格を取って開業したいと思って、司法書士を目指し、最初から最後までお客様と関わりたいと思って、独立をしました。
何より嬉しいのは、お客様の不安を少しでも取り除いて、最後にありがとうと言われたとき。
日々落ち込んだり、悩んだりもしますが、司法書士の仕事を楽しくやっています。

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